後頭下筋群へのはり治療
後頭下筋群とは?
後頭下筋群とは、頭の後頭骨から首の骨(頚椎)に、付いている筋肉で最も深い所にある筋肉です。
首後ろ正面の中央から、
- 小後頭直筋
- 大後頭直筋
- 上頭斜筋
- 下頭斜筋
の4つの筋肉から構成されています。
後頭下筋群の神経支配
- 支配神経:後頭下神経(運動神経のみ)
- 支配脊髄:C1
拮抗筋は、胸鎖乳突筋、椎前筋群。
後頭下筋群の役割
頭部の伸展と回旋と平衡バランス感覚の調整
首を後ろに反らしたり、頭を左右に振り向けたりするときに働きます。
頭が下に垂れないように力を入れて支え続けるため、寝ている以外は常に筋肉が緊張しています。
家事やデスクワークなどで猫背になり、背中が丸まると顎が出て、頭が前のめりになると、首で支える力が増幅し、首肩コリや頭痛の原因になります。
休めるには基本的に仰向けに寝て重力から解放するか、首を持たれかけられるソファーなどに座って休めます。
後頭下筋群の障害
後頭下筋群が硬く緊張すると、
この筋肉の中をとおる後頭下神経、大後頭神経、小後頭神経が、筋肉の過緊張で圧迫されると首に重い痛みや頭重感、頭痛などが起こります。
特に交通事故でのムチウチで傷害されやすく、筋肉や靭帯などの損傷がひどい場合は、首を動かせなくなります。
後頭下筋群の治療
うつ伏せになり、後頭骨の下際、ツボで言うと天柱、風池の上の辺りから刺鍼をして置鍼または低周波通電をしていきます。